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2015.07.30熱中症ゼロへ

関東や東北 8月のスタートはまた猛暑

■ 熊谷 1週間連続の猛暑日?

7月も残り少なくなり、週末からは、いよいよ8月。
夏空をバックに、ひまわりの花が元気に咲く姿がピッタリの時期ですね。
ただ、この先は、暑さも一段とレベルアップする予想です。

平年値をみると、『7月下旬~8月上旬は1年で最も暑い頃』という所が多いですが、今年も7月末から8月のスタートにかけては、関東や東北を中心に、猛烈な暑さになりそうです。

10日間予報で、予想最高気温が35度以上の日を赤い表示にしてみました。

埼玉県熊谷市では、30日木曜日から、最高気温は連日35度以上の予想になっています。
熊谷市といえば、2007年8月16日には、歴代全国2位(去年まで)の最高気温40度9分を観測したこともある所で、暑くなる地点としても有名ですが、暑さに慣れているとはいえ、連日の暑さは体に堪えそうです。

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■ 東京 「猛暑日に迫る暑さ」と「熱帯夜」が続く

関東で暑いのは、熊谷だけではありません。
東京都心の10日間予報では、31日金曜日から、最高気温は34度の日が続く見込みです。(オレンジ色の日)
「最高気温が35度以上」で『猛暑日』ですので、週末は、東京都心でも毎日のように猛暑日に迫る暑さとなるでしょう。

東京の最高気温の平年値を確認しておきますと、7月下旬は30度6分。
8月上旬は31度1分で、1年で暑い頃ですが、この週末は、一段と暑さが厳しくなりそうです。

そして、東京の場合は、夜も気温が下がりにくいのがポイント。
最低気温に着目してみて下さい。
この先10日間、25度以上の日が続く予想です。
「夜間の最低気温が25度以上」で『熱帯夜』ですので、しばらくは寝苦しい夜も続きそうです。
睡眠不足も熱中症にかかりやすくなる原因の一つですので、タイマーを上手に使って、エアコンや扇風機などで、ぐっすり眠れる環境を作って下さい。
寝ている時も汗をかきますので、お休み前に水分を補給することも、おススメです。

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■ 東北・関東甲信・東海 「高温に関する異常天候早期警戒情報」

一方、猛暑が予想されているのは、関東だけではありません。
東北や東海地方でも、この先は高温となる見込みです。

福島市の10日間予報をみてみますと、こちらも土曜日からは、最高気温が35度以上の日が続きそうです。
涼しさを求めて、東北へお出かけの方も、暑さ対策が欠かせません。

これだけ暑さが続くと、体調管理はもちろんですが、農作物の管理にも注意が必要です。
夏野菜の収穫時期だけに、高温による影響が心配です。

気象庁では、8月1日頃からの約1週間は、かなりの高温が予想されるとして、東北や関東甲信、東海地方に「高温に関する異常天候早期警戒情報」を発表しています。

夏祭りや花火大会など、夏のレジャーを満喫したい時期ですが、楽しい夏の思い出を作るために、熱中症にはくれぐれもご注意下さい。
特に、幼いお子さんや年配の方には、周りの方が気遣ってあげて下さいね。

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(執筆:気象予報士 望月圭子)