みんなの力で熱中症をゼロにしよう

熱中症について考えよう!BIG対談(第5回)

美人ドクター・友利先生が実際にしている! ?赤ちゃんのための熱中症・暑さ対策?

  • 友利新さま

    医師(内科・皮膚科)
    日本内科学会会員
    日本糖尿病学会会員
    日本皮膚科学会会員
    抗加齢学会会員
    友利新さま

  • 澤口麻理

    気象予報士澤口麻理

(2015年 実施)

夏期のはじめは要注意!梅雨時期から

澤口:
地域によってはそろそろ梅雨入りですね。今年も、2月25日発表の暖候期予報によると、今年の夏季は平年並みか平年より気温が高い予想となっていますので、これから熱中症の搬送者数が、次第に増えていくことが予想されます。梅雨時期から搬送者が増えるのは、身体が暑さに慣れていないからでしょうか。

友利:
そうですね、現代人は昔に比べて汗をかく機会が減っていますから、体温調節が下手になっていると思います。昔の方は、しっかり汗をかいたり、風通しの良い部屋で過ごしたり、体温調節もうまくできていたと思いますが、今は窓を開けにくい住宅環境などの状況があるので、暑さになじめない時期は、熱中症になる方が多いと感じます。

ただ、熱中症は、多量の汗をかいたり、水分不足で身体のバランスが崩れ起こるものですから、しっかり水分補給をしていればなりにくいものですよ。

少し年輩の方や男性で、夜中に頻繁にトイレに起きたりするのが面倒なので、水分をなるべくとらないように我慢していたら、夜中の寝ている間に熱中症になってしまい脱水症状を起こしていたというようなケースもあります。年配の方は、そもそものどが渇いたという事を意識しにくい傾向にありますので、自分が水をどれくらい飲んでいるかを把握することが大事ですね。

澤口:
夏季のはじめの頃というのは、暑くなくても意識的に水分補給をして、特に気をつけなくてはなりませんね。

友利先生に聞く、夏の赤ちゃんの健康対策とは!?

澤口:
友利先生は、最近ご出産されたんですよね!おめでとうございます。ママがお医者さんって凄いですよね・・・。医師として熱中症に関わることは有ったと思いますが、ママになって意識が変わることなどあるのでしょうか?ママ友と情報交換とかしますか?

友利:
正直言って、自分が子供を持つまでは、若い女性同士で集まった時に、熱中症の話が話題にのぼることはありませんでした(笑)。

澤口:
うーん、そうですよね(笑)。

友利:
今は、母親同士で集まると、夏の子供に関して話題になるのは、熱中症対策とUVケア、虫よけ、この3つをどうしようかという話。

澤口:
友利先生がママ友だと頼もしいですね。夏の赤ちゃんのケア、実際はどのようにしていますか?

友利:
赤ちゃんってすごく汗をかきます。沢山、汗をかいたら肌着からしっかり変えてあげて、風通しをよくして、熱をため込まないようにしています。赤ちゃんの汗腺の数は私たち大人と一緒なので、小さい体に汗腺がぎゅっと密集しているようなものです。普段からお水や白湯や麦茶などを飲ませたり、こまめに洋服を変えてあげる事を心掛けています。

澤口:
一般的な気温は、地表から1.5メートルの所で測った値です。ベビーカーの赤ちゃんはもっと低いところにいますので、地面からの反射熱で実際は体感的にも暑く感じるでしょうし、体温も高くなりやすいのではないですか?

友利:
そうですね、最近はハイチェアのベビーカーもありますが、まだまだそうではないものもあります。また、日焼け対策や虫除けのためにベビーカーにシェードをすると、今度は熱がこもってしまう。ベビーカーも風通しをよくしてあげる事が大事ですね。外出の時は、通気性の良い洋服やお水を飲ませるマグカップ、体を冷やす保冷剤は必需品です。周囲を見ていても、お母さんたちの意識は高くなってきている感じはしますよ。

澤口:
室内で気をつけている事はありますか?

友利:
出産してからは、家で過ごす時間がとても多くなりましたね。家は窓が大きくて、日当たりが良いのは嬉しいのですが、室内でも日焼けをしてしまいそうなので、UVカットのシートを張りました。また、子どもがいるスペースの近くには、温度計と湿度計を置いています。

澤口:
いいですね、日本気象協会が監修した、湿度と温度から計算してその時点の熱中症の危険度を 知る事ができる熱中症計も発売されています。そういうものを上手に利用して、予防をしていただきたいです。

友利:
視覚的に危険度が解るのは良いですね。
あと、子供ももちろん大事なんですが、子育てって本当にバタバタするので、お子さんのケアに夢中になるあまり、お母さんご自身のケアや健康管理もおろそかにならにようにしなければなりませんね。

澤口:
そうですね、まずはお母さん自身の健康管理こそ大事ですね。

赤ちゃん、妊婦さんにエアコンはNG ?
妊娠・育児に纏わる都市伝説を斬る

澤口:
妊娠や育児に纏わる夏の都市伝説ってけっこうありますよね。まず、エアコンを使うと赤ちゃんが汗をかけない体になると、熱ゼロスタッフが噂で聞いたことがあるそうでして・・・本当でしょうか。

友利:
汗をかけない体、ですか・・・?うーん、全くそんなことは無いです!汗腺の数は増えたり減ったりするものでは無いので(笑)。無理に暑い環境にさらす様なことはせず、エアコンは適度に活用したほうが良いですよ。ただ、現実にはずっと室内にいるのは無理ですからね。汗をかくことで体温の調節を行うのは事実なので、一定の時間汗をかいたら、すぐに着替えさせてあげることが大事です。 妊娠や育児に関しては、都市伝説の様なものがけっこうありますよね。私は妊娠中、部屋で薄着で涼んでいると、周りから「お腹が冷えるよ?」って散々言われてちょっと驚きました。

澤口:
え、妊婦さんってお腹を冷やしちゃいけないって言いますよね。

友利:
もちろん、冬に寒い格好はダメですよ。でも、暑い夏にわざわざエアコンを我慢する必要は無いです。赤ちゃんがいる体内環境って、とても暖かいんです。無理に外側からお腹をあっためようとして、腹巻をぐるぐる巻いたり着込んだりすると、逆に熱がこもってママが熱中症になっちゃう。普段通り、自分が快適だと思う環境で、涼しい格好でいればいいんです。

澤口:
そうなんですか!びっくりです。色々正しい知識を知ることって本当に大事ですね。

美容と熱中症対策、心得は一緒

澤口:
友利先生はお料理もお得意なんですね!ブログで拝見しました。夏バテ対策や熱中症対策のためのおすすめメニューはありますか?

友利:
特に旬のものを食べるようにしています。私は、沖縄出身なのですが、沖縄料理には理にかなっているものが多いんですよ。たとえば、ゴーヤチャンプルなどは、ゴーヤ自体にも抗酸化作用がありますし、お豆腐からはタンパク質を取る事ができます。ゴーヤチャンプルは塩分もありますし、ミネラルのバランスも良いんですね。他には、甘酒でスムージーを作ったりします。そういえば、甘酒って夏の季語なんですよね?


澤口:
はい、江戸時代は天秤棒をかついで甘酒を売り歩く甘酒屋さんが、夏場の風物誌だったそうです。

友利:
甘酒だけでも塩分やミネラルを補給できますし、私はそこにアサイーやブルーベリーを加えてビタミンも補給するようにしています。

澤口:
おいしそう。美容にもとっても良さそうですね。熱中症対策も大切ですが、女性は特に美容の事も気になりますよね。

友利:
熱中症にいいものは美容にもいいですし、美容にいいものは熱中症にもいいと思います。

澤口:
一石二鳥は、嬉しいですね。

友利:
また、最近は、朝食はパンやシリアルで済ます方もいらっしゃると思います。そういう食事も手軽で楽なんですけど、私は、食事の時は必ず汁物をつけるようにしています。お味噌汁にお豆腐やわかめなどをちょっと入れただけでも、タンパク質やミネラルや塩分も補給できますし。

澤口:
食事など、普段の生活からの体作りが大事ですね。

実際に熱中症になってしまったら?

澤口:
予防が一番大切ですが、実際にもし熱中症になったらどう対応したらいいですか?

友利:
意識がなくなるとか、倒れたりしたら、必ず救急搬送してください。

澤口:
実際に昨年は4万人以上が搬送されていますが、搬送されないまでも、自宅などにいて、なんだか体調が悪いなど、実は隠れ熱中症の方もたくさんいらっしゃるのではと思うのですが…

友利:
そうですね、なんとなくダルイとか、頭が痛いとか少し気分が悪いなぐらいだと、実際には病院にまでいらっしゃらない事が多いかもしれないですよね。そういった時は水分や塩分を補給して、体温が上がっていないかをチェックしてください。

澤口:
なるほど。今日はお医者さんとして、またママとして幅広いお話をさせて頂き、有難うございました!本当に、噂や思い込みではなくて、正しい知識を身に着けることが自分の身を守ることになると実感しました。友利先生、みなさんに一言お願いします!

友利:
熱中症は、年齢や場所を問わず、誰でも危険があるという事を普段から意識して予防をすることが大切ですよ!

澤口:
きょうは、貴重なお話をどうもありがとうございました。