みんなの力で熱中症をゼロにしよう

熱中症について考えよう!BIG対談(第1回)

ついに開催!熊谷・多治見・館林市職員によるガチンコ 対談 ?暑いまちを巡る、アツい男たちの本音とは?

※2014年3月27日時点の情報になります

  • 小谷隆幸さま

    熊谷市:企画課小谷隆幸さま

  • 岡田佑太さま

    多治見市:産業観光課岡田佑太さま

  • 細谷祐樹さま

    館林市:地球環境課細谷祐樹さま

(2014年 実施)

今回日本有数の暑いまちであり、「熱中症ゼロへ」プロジェクト後援である熊谷市、多治見市、館林市の暑さ対策やPR活動に携わっている市職員さんにお集まり頂きました。
各自治体で取り組まれている暑さ対策や熱中症予防からなかなか聞くことのない苦労話まで本音で語って頂きました。

暑さは昔から?

「熱中症ゼロへ」プロジェクト:
ここ近年メディアで暑いまちとして取り上げられていますが、昔から暑いまちだったんですか?

小谷:
熊谷市はここまでではなかったもののずっと暑いですね。昔から「ここは暑いまちなんだ」と市民の方は覚悟ができていて、行政から言わなくても日よけを出したり打ち水をしたり、グリーンカーテンを自宅でしたり暑さ対策は自然にされてきていますね。

岡田:
子供のころはこんなに暑いと思っていなかったけど、10年位前から温暖化のせいか暑くなってきた気がします。多治見市は盆地なので日中非常に暑いのですが、夜は熱が横ではなく上に逃げるので、気温が下がりやすい傾向にあると言われています。その為、夜は昼の暑さに比べたら過ごしやすいです。

細谷:
館林市は熊谷市と地形が良く似ているので気温の傾向も熊谷市とよく似ていると思います。夏場は私もここ10年位で暑くなっている気がします。

お互いライバル視してる?

「熱中症ゼロへ」プロジェクト:
四万十市さんが昨年41℃と最高気温を出しましたが、ずばり、暑いまち同士ライバル視はされているのでしょうか?

小谷:
四万十市さんが最高気温を出された後、熊谷市にはマスコミの皆さんがいつも以上に殺到してきました。ただ、熊谷市としては前々から「あついぞ!熊谷」事業で市民の「気持ちのアツさ」を盛り上げると共に健康対策を啓発する活動を行っています。これからも「暑さ対策日本一」を目指す気持ちは変わらないですね。
ただ、市民の方から「負けるな!」というメールをよく頂きました(笑)

「熱中症ゼロへ」プロジェクト:
なるほど(笑)さすがアツい方が多いまちなのですね。細谷さん、岡田さんはどう思っていらっしゃいますか?

細谷:
私だけではなく、担当レベルでは特に気にしていないですね。そもそも館林市は猛暑を災害として捉え、被害を出さないということで暑さ対策を実施しています。そのため、他の市が暑さ対策でされていることで、参考になるものは取り入れられればと考えています。

岡田:
僕は抜かれた時はビックリしました。昨年は猛暑ということもあり、多治見市も今まで以上に記録を更新するかと思っていたのですが・・・。
それでも多治見市が暑いことは変わらないので環境対策等引き続き継続して行い市民の意識を高めると共に、多治見市のゆるキャラ(R)「うながっぱ」と一緒にアツいまちとして盛り上げていきたいですね。

細谷:
マスコミと言えば、マスコミで取り上げられることで、市民がニュースなどで気温を意識してくれて、暑さ対策の啓発にも繋がり大変ありがたいのですが、暑いまちが増えてきてマスコミの方も混乱したのか、以前TVで館林市の暑さ紹介をされた時熊谷市の映像が映っていたことがありました(笑)

小谷:
たまにありますよね(笑)

「熱中症ゼロへ」プロジェクト:
暑いまち同士のそんな「あるある」もあるんですね(笑)今年から気を付けて見ておきます。

それぞれの地域の暑さ対策

小谷:
熊谷市は30代以下の若手職員が立案して予算化できる「暑さ対策プロジェクトチーム」を組んで、今年度は4事業追加の11事業を進めていく予定をしています。継続中の事業として具体的には熊谷市の全中学2年生対象に授業のカリキュラムで熱中症対策講習を実施したり、また小学校新入生と75歳以上の高齢者、65歳以上の単身高齢者の方対象に無償で「クールスカーフ」という首に巻くと冷却効果のあるスカーフを配布したりしています。

「熱中症ゼロへ」プロジェクト:
熊谷市の全中学校、小学校も市と一体となって暑さ対策を行っているんですね。

小谷:
他にも、新規事業の一つとして熊谷市のゆるキャラ(R)「ニャオざね」を使って熱中症予防DVDを「熱中症ゼロへ」プロジェクトと一緒に作っています。その他色々活動をしていますので、宜しければHPをご覧ください。
(熊谷市HP:https://www.city.kumagaya.lg.jp/appare/taisakupro/

細谷:
とても興味深いですね!館林市では幹部職員で構成された暑さ対策本部と、市民や関係団体からなる市民会議があり、暑さ対策に意見をいただいていますが、若手職員が主となって企画立案からできる環境はうらやましいです。若手職員が企画立案をする場というのは、今後の市の施策を行ううえで未来に繋がるものだと思いますので。

小谷:
そう言って頂き嬉しいです。ありがとうございます!その裏では苦労も多いですけどね。負けないように常に笑顔で頑張っています(笑)

岡田:
私は「うながっぱ」を活用した多治見市のPRの課に配属されているので、PRの課としての暑さ対策の紹介がメインになります。多治見市が日本最高気温(40.9℃)を記録した2007年に「うながっぱ」という暑いまちをPRするキャラクターが誕生しました。そこから毎年「うながっぱ」のうちわを作って夏に配布しています。枚数限定でうながっぱ自らが配布する熱中症防止啓発イベントのようなことも行いました。地元で「うながっぱ」は大変人気があり、うちわ配布時は列が出来るほどです。
あと多治見市は美濃焼が有名なのですが、美濃焼で毎年面白い形の風鈴を作って公共施設で設置し、耳で感じて涼しくなろうという活動をしています。
他にも市で色々暑さ対策をしていますので、宜しければこちらも多治見市のHPをご覧ください(笑)
(多治見市HP:「熱中症ゼロへ」プロジェクト:
どれくらいの大きさなのですか?

細谷:
高さは約2.5メートルです。試みとしては大変面白く、メンテナンスは大変ですが、実際に室温の上昇を抑制する結果が得られたこともあり、今年度も継続して実施する予定です。
https://www.city.tatebayashi.gunma.jp/docs/2013112800039/)
地域活性化にも繋がる事業としては、「激辛・激甘・激冷 グルメ総選挙」などがありました。新しい試みももちろん大切ですが、個人の自覚を促す注意喚起などの地道な努力の継続が実を結んでいくと感じています。他の活動については、5月下旬から6月上旬にHPにアップする予定です。

小谷:
そうですね。毎年継続していくことが大切ですよね。
熊谷市でもグリーンカーテンを街中に増やす努力をしていて、各家庭でグリーンカーテンを設置する補助金を出しています。なかなか行政ではしていないかと思います。また呼びかけ運動としては、熱中症指数が危険な日には部活動しないように電話やFAXで呼びかけています。ただ、試合前に練習が出来ないとクレームが来ることもありますが・・・。
皆さんは良かれと思ってやった暑さ対策で市民の不満を呼んだことがありますか?

細谷:
ミストを設置した時は「水が飛んでくる」や「風が吹いたら下にミストがこない」など不満の声も頂きました。あとは市内の全小・中学校にエアコンを設置した際も一部の方から「甘やかしているのでは?」などの声を頂きましたね。

岡田:
多治見市も駅前に設置していますが、風が吹くとミストが飛んでいってしまうので同じようなことを言われたりします。

現場で今後も心がけたいことは?

小谷:
熊谷市はプロジェクトチームを作ったり、市と地域が一体となって取り組んではいますが、市民の健康対策を守るということに終わりはないと思います。引き続き暑さ対策に取り組み、「日本一の暑さ対策」をしている市として外にも良い対策法などは発信していきたいです。

岡田:
「うながっぱ」うちわを見て、市民の暑さ対策への意識を高めてもらいたいですね。

細谷:
どこの市役所もそうだとは思いますが、市役所という組織は縦割りになっているので、部署の壁を越えたチームを作って暑さ対策に取り組んでいけたらいいなと思います。昼間はマスコミの方の対応に追われるので、自分の仕事は夕方から始まり、夏場は毎日残業です。

小谷:
私も同じです。職場は17時くらいにエアコンが切れるので、本当に夏場の仕事はつらいですよね。自分が熱中症にならないようにまず気を付けないといけないですね(笑)

対談の感想

小谷:
同じような経験をされているほぼ同年代の方とお話でき、率直な意見として、一緒にお仕事できればいいなと思いました。みなさん建設的な意見も持っていますし、配属の部署も違っているのでそれぞれの側面から暑さ対策に取り組めたらいいですね。

岡田:
なかなか会うことのない熊谷市、館林市の方と会い、活動内容や普段聞けない苦労話を共有できて貴重な場になったと思います。私の部署は熱中症対策に直接関わっている課ではないのですが、もっと意識を高めて提案していきたいと思いました。

細谷:
館林市の暑さ対策市民会議で、暑さ対策を全国に広めるためにこういう場が必要だという意見があり、今回の対談をとても楽しみにしていました。暑さ対策の先進都市同士の話を聞くことができて刺激になりましたし、今回Web上で取り上げてもらえるということで日本全国に対策を広げられる機会になったと思います。いい対談をさせて頂きました。ありがとうございました。