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2021.05.31熱中症ゼロへ

全国的に早い梅雨入り 湿度が高まる時期も熱中症に要注意

「熱中症ゼロへ」プロジェクトは、梅雨の時期の熱中症への注意と共に、万が一に備えて、災害時の熱中症対策で気をつけたいことをお知らせします。

2021年の梅雨の予報と熱中症への注意
今年は、沖縄・奄美から東海にかけて平年より早い梅雨入りとなり、四国や近畿など、記録的に早くなった所もありました。関東甲信の梅雨入りも間もなくで、北陸や東北でも平年と比べて早い梅雨入りとなりそうです。一方、梅雨明けは平年並みとなる見込みで、今年は平年より長い梅雨になるでしょう。なお、梅雨前線の活動が活発になるため、局地的に大雨となる恐れがあります。大雨に備えて、避難経路や避難場所の確認をしておくと安心です。
6月の気温は、東日本や西日本を中心に平年より高く、蒸し暑い日が多いでしょう。曇りや雨の日でも湿度が高いと体に熱がこもりやすく、熱中症になることがあります。油断しないで対策をしてください。梅雨明け後は、晴れる日が多く、厳しい暑さとなる見込みです。梅雨の晴れ間や梅雨明け後の急な暑さは、熱中症の危険が高まります。早めに暑熱順化を行うなど、暑さに負けない体づくりを心がけてください。

人は汗をかいたり、体の表面から熱を逃がしたりすることで、体温を調節しています。しかし、湿度が高い環境では汗が蒸発しにくく、体温を調節することが難しくなるため、熱中症の危険度が高まります。熱中症の予防を目的につくられた暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、気温が1、湿度が7、輻射熱が2の割合で算出され、気温だけなく湿度が重要な要素となっています。
そのため、梅雨の時期の湿度が高い日も熱中症に注意が必要です。曇りや雨の日であっても運動や仕事などを行う際は、気温だけでなく湿度も確認して、冷房や除湿などで室温を適切に調節するなど、熱中症対策を心がけてください。また、梅雨の晴れ間は気温が高くなったり、気温が高くなくても湿度が高かったりする傾向があります。体が暑さに慣れていない場合もあるため、十分な対策をとってください。

▼熱中症になりやすい環境や暑さ指数(WBGT)について知ろう
https://www.netsuzero.jp/learning/le11

災害時の熱中症への備え

災害時にも役立つお家で用意したい熱中症対策グッズ

「熱中症ゼロへ」プロジェクトでは、災害が起こってしまった時に備えて「医師が教える災害時の熱中症対策」も公開しています。このページでは、なぜ災害時に熱中症に注意する必要があるかを解説し、対策行動を紹介しています。また、新しい生活様式下での注意事項も掲載しています。印刷して家庭や避難先などで熱中症対策に役立てていただけるよう、コンテンツごとに印刷用のツールも掲載しています。これからの季節の熱中症対策の見直しにお役立てください。 

▼医師が教える災害時の熱中症対策
https://www.netsuzero.jp/doctor-disaster

梅雨に入ると湿度が高い日が続きやすくなるため、曇りや雨の日でも油断せずに熱中症対策を行ってください。特に、意識して体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」を行うことは、梅雨の晴れ間や梅雨明け後の熱中症予防につながります。

▼暑熱順化
https://www.netsuzero.jp/learning/le15